2016年10月29日土曜日

11/13(日)ユギムラの森 除伐作業のご案内


「ユギムラの森(仮)森のお手入れはじまります!
〜しらかしの林を明るくしよう!除伐作業をやってみよう!〜

10/10日(日)、ユギムラのフィールドをみんなで歩きました
林内の樹木の植生を観察し、マップづくりを実施しました。薮になっているところもいきなり探検。
その後牧場に戻って、この森の活かし方や手入れをどうするか、話し合いました!

そこで次回は、まず森のお手入れ体験として、しらかしなどの細い木々でちょっと暗い林を明るくするために、除伐体験を行うことにしました。

直径5、6センチの細いくて若い木を、ノコギリで除伐します。

作業のあとには、柴を集めて、ロケットストーブでスープを作って楽しみましょう☆

女子でもお子さんでも楽しめるきこり体験。ぜひぜひご参加ください!!(小学4年生までのお子さんは親子でご参加ください☆)

■日時:11月13日(日) 9時30分集合 12時30分解散
■場所:集合 ユギムラ牧場 
   (里山までは歩いて移動します)
■参加費 300円 保険代
■スケジュール:
 9:30 集合 里山まで移動 準備体操
10:00 作業開始 
12:00 作業終了 
      終了後 ロケットストーブで暖かいスープでランチ☆
13:30 解散
      お時間ある方はお昼を牧場で一緒に食べましょう。 
■服装:長袖長ズボン 動きやすい靴または長靴 帽子
※林内作業をしますので、足元はフットカバーか、なければ、長めの靴下などで足元から虫などはいらない服装を心がけてください。
■持ち物
 水筒、虫除け、タオル、軍手、おにぎり・お弁当など
 リュックサックなど
■申込方法(〆切11月10日)
下記を明記してメールでお申し込みください。
facebookへの参加表明の方で初参加の方は下記内容をメールで送ってください。
※保険に加入しますので、必ずお申し込みをお願いします
●氏名(ふりがな) 年齢 性別 住所(任意) 電話番号 メールアドレス 
申込先 satoyama@8ene.org  
●問合せ 080-3307-0427(近藤)

2016年10月24日月曜日

原発ゼロ川崎市民発電所ニュースレター

川崎のお仲間のニュースレターに、共同代表の田中が寄稿させていただきました。

原発ゼロ川崎市民発電所の皆さんは、なんと毎月発行!見習いたいです。

ホームページでも、過去のニュースを公開しています。

http://genpatuzero-hatuden.jimdo.com/


2016年10月22日土曜日

群馬県 中之条電力視察ツアー報告


エネルギーの自治から学ぶ!



市民発電所のネットワーク「市民電力連絡会」が主催するツアーで、自治体がつくった電力会社、群馬県 中之条電力に来ています。

中之条電力公式サイト
http://www.nakanojo-denryoku.jp/index.html

中之条町は、2011年の震災と原発事故を背景に、エネルギー対策室を設置し、自律的なエネルギー政策へと踏み込みました。

中之条電力では、公共施設や一般家庭への電力供給をはじめ、リース方式によるソーラー発電事業や水力、バイオマス分野での電源開発にも力を入れています。





食品工場や家庭の廃食油を回収して電気をつくる!廃棄物を利用した発電所。

群馬県の藤岡のプラントでは400世帯分の電気をつくっています。
地域にこのような電源があれば、心強いです。

ちなみに、私たちは天ぷら廃油で走るバスに乗って来てます。
みなさん、使い終わった油はエネルギーですよ!





小水力は建設中でした。









2016年10月10日月曜日

堀之内寺沢のマップ

堀之内寺沢のマップです。

八王子の建築士の関谷さんが、16年前に東京都緑の推進員として、多摩ニュータウン開発
予定地の八王子市堀之内の緑地保全への思いを込め、作られたそうです。

希少な堀之内の里山の植生や生き物も詳しくわかります。

今度また、堀之内の里山歩きをしたいと思います。





10/10フィールド調査報告1


今日の感想やユギムラの森でやりたいことを、わいわいとみんなで話しました。
そこに登場したのが、本日森の中で植生や里山のていれなど、いろいろ解説してくださった清水さん方届いた、「食べられるほうずき」!
まるでマンゴーのような芳醇な味で、ほとんどのみなさんが初体験。
一同感動の嵐でした^^こんな恵みに遭遇できるのも、里山ならでは☆
でも、今日は一日たくさん歩いて、かなり疲れ気味の一同。
ほっとなコーヒーや、甘いお菓子が欲しかったですね><
ごめんなさい〜^^;
次回から終わった後のお楽しみ、つくりましょう〜。






10/10ユギムラの森フィールド調査開催しました。




「ユギムラの森(仮)ってどんな森?」
フィールド調査開催しました!
参加頂いたみなさま、大変お疲れさまでした!ありがとうございました☆

今日は明星大学の学生さんを始め、杉並や豊島区と遠方からの方、多摩地域の各地で福祉作業所や里山保全に関わっている人や木工家具職人さんなど、多様でユニークな人が参加してくださり、いきなりのやぶこきにも関わらず、ワイワイと楽しく林内を歩くことができました。

ご不幸があって大変な時なのに、亨さんも始めの挨拶に参加してくださり、この地域の里山やユギムラの話をしてくださいました。

午後は木工旋盤の見学をして、みなさんで振り返りしました!
ユギムラの森どうしていきたいか、いろいろアイデアでました。
「やっぱりなんといっても、林内を安全に歩ける道が欲しいね」とか、「食べれる森がいいねえ」とか、「草刈りや除伐とか作業を楽しくして、そのあと、軽くバーベキューとかできると楽しいね」「子ども達が参加して、こどもたち自身で遊び場や森を一緒につくっていくのがいいよね」とか、「亨さんが最初にこの地域や森がどのように守られて来たのか、話が聞けて理解が深まってよかった」など、たくさんたくさん、感想やアイデアがでました。
これからゆっくり楽しみながらやっていきましょう。
少しずつ形にしていけたらいいですね☆
みなさん、お疲れ様でした!







2016年10月8日土曜日

「アゴラ 言論プラットフォーム」への寄稿文

高橋 淳志 さんがagoraの記事で八エネを取り上げてくれました。
地域の自立とエネルギーについて。ぜひ読んでみてください!


以下「アゴラ 言論プラットフォーム」から転載
http://agora-web.jp/archives/2021942.html

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今日本全国の自治体の政策担当者が頭を抱えている問題といえば、過疎化や少子高齢化でしょう。
都市への人口流出は、東京の郊外ですら起きています。私が聞いた話では、都心回帰が進み、多摩ニュータウンでは駅から10分以上離れている古い集合住宅で空き家が増えているといいます。
ではどうすれば人々を地域に繋ぎ止めておけるのでしょうか? 都心よりも魅力的だと感じてもらい、住み続けてもらうためには何が必要でしょうか?
一つの解決策として提案出来るのが、エネルギーの使い方を変えることによって、お金の流れを変えることです。
そして地域内のエネルギー需要を100%地域内でのエネルギー供給で賄う。この「エネルギー自立」の究極の目標です。
日本のエネルギーの80%以上は化石燃料でつくられています。
それらは地域や自治体にとって、ほとんど全て地域外から買っているものです。
そのようにガソリンや電気としてお金が地域外に流れる仕組みを辞め、省エネと地域内でのエネルギー生産によって、お金を地域で循環させる仕組みを取り入れることが解決策になり得ます。
ジャーナリストの村上敦は、著書の中で「エネルギー支出による富の流出」が、地方自治体にとって大きな影響があることを指摘しています。3万人規模の自治体の電力による富の流出は年間およそ20から25億円程度で、ガソリンによる富の流出も年間およそ20から25億円程度と推定しています。私の父の出身地である秋田県湯沢市は、人口が約3万人いて年間予算は約450億円です。予算の1割の額が毎年地域外に流出していて、それを止める手段があるのだとしたら、やらない手はないですよね。
地域がエネルギーを自ら生産することによって、自立に近づくことを後押しする制度も出来ました。再生可能エネルギーの「固定価格買い取り制度(フィード・イン・タリフ:FIT)」です。これは補助金の一種で、再生可能エネルギーによって生産した電力を、20年間電力会社が買い取る義務を課した制度です。
2012年に「FIT」が導入されたことによって、国内ではリードタイム(計画着工から営業開始までの時間)の短い太陽光発電導入量が飛躍的に伸びました。
しかしそれらのプロジェクトの中には、地域住民との関係が希薄で、地域には固定資産税しか落ちないようなプロジェクトも少なくありません。このようなプロジェクトは「植民地型」と呼ぶことが出来、従来の発電所運営となんら変わりがありません。
それに対するのが、「世界風力エネルギー協会」が考案し、日本では「環境エネルギー政策研究所(ISEP)」が提唱している「コミュニティ・パワーの三原則」です。
「地域の利害関係者がプロジェクトの大半もしくはすべてを所有している」
「プロジェクトの意思決定はコミュニティに基礎をおく組織によって行われる」
「社会的・経済的便益の多数もしくはすべては地域に分配される」
の三つの原則のうち二つ以上を満たすプロジェクトを、彼らは「コミュニティ・パワー」と呼んでいます。
私がボランティアで手伝っている「八王子協同エネルギー(はちエネ)」も、このようなコミュニティ・パワーの取り組みと呼べます。
「はちエネ」は市内に太陽光発電所を三か所設置しています。設置費用などは全て市民から出資によって賄い、売電収入を用いて出資者に返します。発電した電気は、東京電力ではなくPPS(新電力)である「みんな電力」に売電しています。
運営者の方々は、「東電に代わる選択肢をつくりたい」という思いで事業を始めたと言います。それが結果的に地域に投資先をつくり、地域でお金を還流させる事業になりました。現在は太陽光発電以外の手段での地産地消のエネルギーの開発や、省エネルギーの取り組みを進めています。
このようにエネルギーの流れを変えることは、お金の流れを変え、地域の持続性にも貢献します。地域および自治体が打てる策として、「エネルギー自立」はとても魅力的です。
高橋淳志
早稲田大学政治経済学部学生

2016年10月4日火曜日

福島取材報告

浪江町で出会った牧場。
約300頭の肉牛がのんびりと干し草を食べています。


一見、のどかな光景ですが、ここにいる肉牛はここで死ぬまで飼われることになっています。

殺処分されるべき命だったのを吉澤さんという酪農家がここで守っています。
被ばくしたがゆえに、天寿を全うできるという皮肉。

画面の奥には、見えませんがフクイチ、画面右側にある高圧線は、東京に電気を運ぶものです。


2016年9月28日水曜日

明星大学デザイン学部とコラボしていきたい!




明星大学デザイン学部、co−cyan(コ シアン)の方々と、地域の核となる里山づくりをテーマに連携の可能性を模索しています。
学生の方々、とても賑やかで楽しそうな雰囲気。



関心も多様で、しかも具体的。レンタサイクルや直売所をプロデュースしたいう方、お餅のレストランをやりたいという方、持続可能性をテーマに小説を書いている方など、まだ始まったばかりの取り組みだそうですが、とても興味深いです。

2016年9月27日火曜日

電力自由化から半年。

今日、磯沼 正徳さんの牧場にてNHK「WorldNews」の取材を受けました。

ソーラーパネルを背景に、この間の取り組みについてのお話しをしました。

取材班の方々、もちろん帰る前においしいアイスクリーム!

NHKワールドニュースは国内でもWEBストリーミングでみられるそうです!


今週金曜日に放映予定。アドレスなど詳しくは後日お知らせします!




2016年9月25日日曜日

電力自由化の講演会にてバッテリー展示しました!


ノンフィクションライターの高橋真樹さんの電力自由化の講演会を聞きに八王子労政会館に来ました。
電力自由化とは、透明・公平・中立な電力システムを目指す大きな制度変革の一つです。でも、たしかに電力会社は選べるようになったけど、本当にそれで社会は良くなるのか。
地域でつくられた電気はどこで買えるの?もっと再生可能エネルギーを増やすにはどうすればいい?石炭火力の建設があちこちで計画されているけど、CO2の排出削減目標は達成できるのか?
まだまたよく分からないことも多い電力自由化ですが、高橋さんお話しはとても分かりやすい。
その他にも、日本の住宅の断熱性能の低さ、アルミサッシ、壁の薄さ、そして寿命の短さについて、また、電力だけではない熱利用や集光などについて、これからのエネルギーのあり方を考える充実した機会となりました。せっかくなので、はちエネのソーラーバッテリーの宣伝もさせていただきました。



2016年9月24日土曜日

アクティブ市民塾の方々がユギムラに!




市民活動支援センターのアクティブ市民塾の方々がユギムラ牧場に来てくれました!

講座では、市民による発電事業の紹介や電力自由化以降の取り組みにくわえて世界的な再生可能エネルギーの情勢についてのお話しをしました。

途中、外の景色を眺めながら地域の歴史や若い農家の取り組みについても触れ、日本社会の縮図のようなユギムラの現在を見ていただきました。














2016年9月21日水曜日

ショッパーで紹介されました!


八王子の老舗タウン誌ショッパー最新号で、はちエネが紹介されました!!


2016年9月20日火曜日

里山体験企画始まります!「ユギムラの森ってどんな森?」




市民の力で牧場の屋根にソーラーを設置して発電事業をしているはちエネ(八王子協同エネルギー)の里山プロジェクト。
いよいよフィールドワークが始まります。

昨年は八王子各地の里山のフィールドをまわり、伐木や除伐の体験をしながらチップをつくり、ペレットの試作やロケットストーブの制作をしてきました。
そして今年から、堀之内にある小さな里山をフィールドにお借りして、里山の手入れをしながら、森から出る林産資源をエネルギーやものづくりに活用していく体験活動を始めます!
そこで先ず最初にここがどんな森なのか、どんな樹があるのか、どんな風に活用できるか、みなで調べて考えるフィールドワークとマップづくり行ないます。
その後ユギムラ牧場にある旋盤機やペレットの工房見学も
ユギムラの里山の活かし方、一緒に考えていきませんか?

親子でのご参加も大歓迎です☆

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■日時:10月10日(月) 9時半集合 15時半解散
■場所:集合 ユギムラ牧場 
   (里山までは歩いて移動します)
■参加費 500円(子ども300円)保険&資料代
■スケジュール:
 9:30 集合 里山まで移動
10:00 フィールド調査と植生観察 
12:00 お昼 (食べながら意見交換その後牧場へ移動)
13:30 牧場でフィールドマップづくり
ペレット製造機、木工旋盤機の見学と
      デモンストレーション
15:00 振りかえりなど
15:30 解散
■服装:長袖長ズボン 動きやすい靴または長靴 帽子
※フィールド内を歩きますので肌が露出しないように、また足元はフットカバーか、なければ、長めの靴下などで足元から虫などはいらない服装を心がけてください。
■持ち物
 お昼のお弁当 水筒、虫除け、タオル、軍手、筆記用具
 リュックサックなど
■申込方法(〆切10月7日)
 facebookへの参加表明かまたは、下記を明記してメールでお申し込みください。
※保険に加入しますので、必ずお申し込みをお願いします
●氏名(ふりがな) 年齢 性別 住所(任意) 電話番号 メールアドレス 
申込先 satoyama@8ene.org 

2016年9月16日金曜日

竹和紙の壁紙プロジェクト始動!


事務所や会議スペースとして使わせていただいている「アミダステーション」の壁紙として、結の会の竹和紙をみんなで作って貼ろう!というプロジェクトがようやく動き出しました。
結の会のこちらの工房の屋根には、はちエネの市民発電所2号機、エコメッセの発電所が載っています。(10月19日に、合同で屋根掃除と見学会を行う予定。近日中に、詳細をお知らせします)

竹和紙づくりの体験は、「八王子住まいづくり市民塾」さんで月2回開催されています。関心のあるかた、ぜひお問合せください!次回は9月20日(火)だそうです!!


2016年9月10日土曜日

9/24(土)アクティブ市民塾ではちエネの活動を紹介します。

八王子協同エネルギー(はちエネ)は、地域の資源をいかした再生可能エネルギーの導入や、省エネルギー普及に関する事業を行い、エネルギーの地産地消を目指している法人です。今回、市民の共同出資によるソーラー発電所を設置したユギムラ牧場で、
「電力自由化と自然エネルギーをとりまく現状」
「市民発電所のしくみや里山エネルギーの活用などの紹介
を聞き、私たちの生活に欠かすことのできないエネルギーについて考えます。

日時:2016年9月24日(土)10時~12時
会場:ユギムラ牧場(八王子市堀之内900-1)
参加費:無料 定員:20名(申込先着順)

アクセス:
・平山城址公園駅より路線バス「京王堀之内駅行」
9:37分発 「帝京大学中高北バス停」下車徒歩10分
・京王堀之内駅徒歩20分。
改札出て直進、階段下りたところに9:30集合

申込方法:電話、FAX,メールでお申込みください。

主催:NPOさぽーと802(八王子市市民活動支援センター)
TEL:042-646-1577
FAX:042-6464-1587
E-mail:npo802@shiencenter-hachioji.org

2016年9月1日木曜日

2016年7月14日木曜日

TBSラジオ「森本毅のスタンバイ!」で紹介されました!

本日、共同代表の加藤が朝のラジオ番組で8エネも取材を受けました。

TBSラジオ「森本毅のスタンバイ!」から転載します。

出典:http://www.tbsradio.jp/54040


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連日暑いですが、この夏は久しぶりに政府による「節電要請」が無い夏だそうです。東日本大震災以来初めてのことで、新聞各紙では、節電と再生可能エネルギーの普及などが要因とされていました。確かに、節電はずいぶん習慣になり、定着した感がありますが、太陽光などの再生可能エネルギーの普及、と言われるとちょっと意外。本当なのか?「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)の「現場にアタック」で、レポーター近堂かおりが『家庭の電気。再生可能エネルギーは広がっているのか?』取材しました。
今年の4月には電力自由化があったので、まずは、再生可能エネルギーに変えた人がいるのか?街で聞いてみました。

★電力自由化、どこに変えた?

「何も変えていません。メリットを感じなかったから。蓄電の技術を進化させないと自然エネルギーには変えられない、と思う。」
「面倒だっていうのはあるよな。メーターをどうすんのとか。積極的に代えようと僕は思わない。」
「環境汚染とかあるので、電気使うなら太陽光だといいと思うけど、費用がかかるイメージもあるし、なかなか1歩踏み出せない。もっと若かったらやったかもしれない。もうすぐって感じ寿命も。だから今までのままでいいかなって(笑)」
そもそも、自由化で契約し直した人にさえ、なかなか出会えず・・・昨日はたった一人だけ!それもそのはず、電力自由化から3ヶ月で、切り替えたという世帯は、全国の2%ほど!!少ないですね・・・。やはりみなさん面倒というのがありました。再生可能エネルギーに変えた人には出会えませんでした。また街での再生可能エネルギーに対する反応を見ると、「そんな電気が選べるの?」「高そう」「パネルを置く場所がない」・・・と、実際のところ、電力の自由化について、よく知らない人が多いな、という印象もありました。夏の節電要請が無いのは、家庭で再生可能エネルギーが広がったというわけではなさそう。
では、一方の供給側。電力会社側では再生可能エネルギーを拡げる動きはどうなっているのか。再生可能エネルギーを中心に電力を販売する会社を紹介している、パワーシフトキャンペーン事務局の吉田明子さんのお話。

★自然エネルギー中心の電力会社、増えてます!

吉田明子さん
「全体的に見ても変えている人が非常に少ないんですけど。再生可能エネルギーを重視したいというときに、そのような電力会社の情報が届きにくい状況だと思うんですよね。というのは、そういった会社、各地に実はたくさん現れていますが、圧倒的に規模が小さい。テレビCM、新聞広告を出したりといった、大手のようなことができない。ほんとにこれからかなと思っています。再生可能エネルギーを重視するような電力会社は、4月の段階ではあんまり多くなかったんですけど、今後どんどんサービスが始まってくるんですよね。」
こちらは一応、増加傾向です。電力自由化の4月の段階で、エコ電力!を売りにする会社が、準備が間に合っていなかったそうです。一般の家庭向けにサービスをできたのは、地域も限られていました。家庭向け電気への変換の仕組み作りが複雑だったそうで、半歩遅れでようやく動き出した形。今後秋から本格参入という会社もあり、増えそうです。気になる、価格については、電気の料金自体は、エコな電気に対しての国の支援もあり、さほど大手と変わらないのですが、セット割や特典などの値引きサービスの部分では、見劣りする部分もあるのかも、と吉田さんは話していました。
そうした中、小規模ならではのやり方でお客さんの心を掴もうとしている、市民団体もあります。どんな特典なのか。3つの小規模発電所をもっている、八王子協同エネルギーの加藤久人さんに聞きました。

★おまけ、差し上げます!

加藤久人さん
「契約期間1年間電力を買って頂いたら、発電所由来のもの、例えばですね。「かあさん牛のヨーグルト工房発電所」では、ヨーグルト、牛乳、チーズとかですね。「ユギムラ牧場ソーラー発電所」では、畑で出来た野菜をプレゼントする。「結の会ソーラー発電所」では、福祉作業施設で出来た、ジャムとかを景品としてお出しする。おまけだけじゃなく、八王子市民の方とか近隣の方でしたら、牧場でのバーベキューとかイベントを開催しているので、それにご招待することも考えています。」
発電所がある場所、ならではの特典を用意しているそうです。3つの発電所のうち、例えば「かあさん牛のヨーグルト工房発電所」は牧場の屋根にソーラーパネルを設置しています。(牛が発電しているわけではありません(^o^)でも、パネルを付けることで、直射日光を遮るので暑さに弱い牛たちにもちょっぴりいいことがあるそうですよ。)ここは、太陽光で、一般家庭6世帯が1年間使うくらいの量の発電ができます。
では、私たちが例えば、ヨーグルト欲しいなと思ったときこの電気を、どうやって買うのか。八王子協同エネルギーは、「みんな電力」という電力会社に、作った電気を売っています。それを受け取った「みんな電力」は、他にも、多くのこうした小規模の発電所から電気を買い取っていて、それらを混ぜて、私たち一般の家庭に販売する。一方消費者の私たちは「みんな電力」と契約を結び、月に1回、好きな特典を選べる、という仕組みになっています。(特典の数に限りはあるが、東京電力管内であれば契約できる)
発電所の場所、人によって、いろんな特典があって面白いですが、八王子協同エネルギーの加藤さんは、小規模発電の再生可能エネルギーの利点についてこんな期待もしていました。

★生産者の顔が見える電気!

加藤久人さん
「もともと、始めた理由がエネルギーの自給という大きな目標があるんですけど、小さな規模ですから自給まではまだまだ程遠いですよね。ただ、八王子の電力を八王子の人に買ってもらう図式が出来るようになったんですね。八王子市民のつながりを強くしてきたかったんですが、そういうことも期待できるかなと。電気って無機的な、火力発電所とか原発で作られているイメージが強いと思うんですけど、こういう風に人とか牛とか、ぬくもりのあるイメージをもってもえると嬉しい。」
市民から加藤さんのもとへ、お金を出すからもっと発電所を作って!とのお話が絶えないとこのこと。頼もしいですね!
電気の生産者の顔が見えることで、再生可能エネルギーがぐっと身近になるし、作っているところを見れば、その電気に変えてみようかな、と現実的な選択肢として考えられるようになるのかもしれません。そう考えると、今後こういった再生可能エネルギーは広がりそう!・・・なのですが、一方では、資金や屋根の協力の意思はあっても、長期間(15年~20年)取り壊すことなく存在し続ける、頑丈な屋根(建物)を探すのが、意外と大変!という課題もあるのです。
電気は毎日ずっと使うものだから、こうした新しい仕組みが長続きする方法を見つける、というのはなかなか簡単ではないのが現実。しかし、ドイツなどでは国が率先して動いて、国の電力の50%を再生可能エネルギーに、という目標を立てているそうですから、日本も現在の5%からどこまで上げていくのか、国の方針や国の取り組みに期待ができれば、広がっていく可能性はあるのではないかな、と感じました。